中央ヨーロッパの最大の湖、バラトン湖の最も美しい観光地はティハニ半島です。ティハニ半島は起伏の揺るやかな丘陵地帯で、西側はバラトン・ハイランド国立公園の一部で、自然が豊かで、珍しい植物や動物が生きています。半島の丘にバロック様式の修道院教会があり、教会のふたつの鐘楼は遠いところからも見られます。
修道院教会の中には、ハンガリーの最も古い建築物のひとつ、地下聖堂があります。ここに十一世紀のハンガリー王、アンドラーシュ一世が眠っています。18世紀に再建された教会は規模が小さいですが、天使の像で飾られたパイプ・オルガンや立派な説教壇が高く評価されています。
旧修道院の中では、オーストリア=ハンガリー帝国の最後の皇帝、カール1世(ハンガリー国王としてはカーロイ4世)について展示会を見学できます。1921年にハンガリーでの復権に失敗した後、ここで逮捕された国王の鮮明な写真がたくさんご覧いただきます。
教会のテラスから素晴らしいパノラマが 楽しんでいただけます。
ベネディクト派修道士達の伝統的な活動として、この半島にはラベンダー栽培が行われています。現在、ラベンダー摘みを中心とするフェスティバルには外国からのお客様も大勢来られます。
ティハニ周辺はハンガリーの代表的なリゾート地で、現地の人たちの中でも人気があり、夏はキャンピングトレーラーでやってくるヨーロッパ人も多く、バラトン湖での遊泳を楽しんでいます。夏の暑さは短いですが、ハイシーズンは6月の中ごろから9月の上旬までです。村の中には喫茶店、レストラン、お土産屋さんがたくさんあり、数え切れないほどです。
ティハニ半島からバラトン湖の南の沿岸までフェリーで渡ることができます。(冬に湖が凍る時はフェリーが休運休になります。)
ティハニ半島には、鉄道はございません。最も近い駅はバラトンフュレド駅で、11km離れています。専用車のご利用をお薦めいたします。