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ホッローケー村
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は世界で初めて、村として世界遺産に登録されました。
ハンガリーの北に位置する小さな村ですが、観光客は徐々に増えてきています。
ホッローケーという地名は「カラスの石」を意味しています。村の隣に古いお城があり、このお城はカラスが石を運んできて築いたという伝説からそう呼ばれるようになりました。

パローツ方言
ホッローケーの周辺はパローツ地方と言います。学者の間では、パローツ人の由来について異なる考え方があります。マジャル人は9世紀末にカルパチア盆地に定住しましたが、パローツ人は後に到着しました。マジャル人と混血し現在は皆ハンガリー人と言えます。しかし、ハンガリー語には今でもパローツ方言があります。パローツ方言は標準語とはほとんど違いがありません。

ホッローケーの農家
ホッローケーを歩くと他の村では保存されていない、可愛らしい民家群が見られます。
村の中心にある木造鐘楼の教会はこの村のシンボルとなりましたが、一般の農家にも幾つかの特徴があります。
  1. 農家の屋根は入母屋造りで、破風には十字架、家によってそれぞれの装飾が透かし彫りになっています。
  2. 屋根のすぐ下には、木板でレースのような飾りもよく見られます。
  3. 家の横側には日本の縁側のような廊下があります。
ハンガリーの他の地方と同じように、壁は真っ白です。
家の下には小さな地下室があり、冷蔵庫がなかった時代に、ここに肉類やワインが保管されていました。

ホッローケーの民族衣装
建築物以外に、ホッローケー村の特徴は地元の民族衣装です。
花模様で飾られている素晴らしい衣装の色は、女性の場合は年齢によって違っています。
可愛らしいヘアバンド、カラフルなスカートを着ている女性達は、最近では特別な祭日の時にしか見られませんが、現地旅行社に頼むと、お客様を民族衣装のおばあさんがお迎えに参ります。
ホッローケーでプライベート・コレクションとして、人形博物館も訪問できます。ここでは、パローツ地方の民族衣装をまとった手作りの人形200本が展示されています。人形博物館を訪問する目的の場合は、現地の日本語ガイドとのご相談をお薦めいたします。

パローツ料理
ホッローケーへお越しいただいた際には、是非パローツ料理を召し上がって下さい。この料理の中でも特にパローツスープをお薦めいたします。
パローツスープはお肉、サヤインゲンやポテトを煮込んだ料理で、サワークリームで味付けされて少し酸っぱい味です。もともと羊の肉が使用されていましたが、最近豚肉を使うレストランが多くなっています。
この地方ではストラパチカという料理も人気です。イタリアのニョッキに似ていますが、羊の凝乳で味付けされています。

ホッローケーのイースターマンデー
イースターマンデーの際、ホッローケー村では、毎年イースター祭りが催され、とても賑やかになります。
朝早くに民族的な行事として、男の人たちは家から出て来る女性にバケツを使って、冷たい水をかけます。女性達は笑いながら逃げます。この行事は復活のシンボルと言われています。
この日、ハンガリーの農民達の行事の保存を兼ねて、職人の活動、野外の民族舞踊、イースター卵の絵付けなどをご覧になれます。たくさんの出店で民族衣装人形、工芸品、現地のお菓子を購入できます。

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